CfCA共同利用時間割り当て委員会(TAC)にて,2026年度よりXD-B*を廃止することを決定いたしました。
その経緯を以下に記します。
現在,廃止に際しての対応策についてTAC内で継続的に議論を進めております。
例えば以下の意見が出ています。
・XD-B*に相当するキューを低優先度キューとして残し,カテゴリB採択者全員が利用できる形とする。
本件に関してご意見のある方は,近いうちに実施予定のアンケートに本件に関する設問を設けますので,そちらでお聞かせいただけますと幸いです。
(XD-B*設置の経緯)
大きなメモリを搭載しているSystemPでも,XC50と比べるとコア当たりのメモリ量が約半分になっています。
XD2000導入時のTACにおいて,カテゴリB採択者が,XC50で実行できていたジョブをXD2000で実行できるようにするため,XD-B*を設置しました。
XD-B*では,XD-Bの単一ジョブ最大ノード数の2倍のノード数まで使うことができます(ユーザ当たりの同時実行可能ノード数は同一)。
(廃止に至った経緯)
XD-B*は独立したカテゴリではなく,カテゴリB申請時に希望するかどうかを選択する形式としていました。
XD2000運用開始当初は,カテゴリAで不採択となった方がXD-B*に採択される道がない状態でした。
そこで,2025年度追加募集時に,カテゴリA申請者にも,不採択であった場合にXD-B*に採択されるかどうかを選択できる方式にしました。
しかし,現状の運用では,XD-B*への採択判断が非常に煩雑化しており,公平な基準で採択することが困難な状態になっています。さらに審査員への負担も増加しています。
一方で,実際にXD-B*の単一ジョブノード数を用いて実行されたジョブのノード時間積は小さく,十分に活用されていないのが現状です。
上記の理由から,XD-B*を廃止し,カテゴリBに配分される計算資源ではメモリが不足する方には,カテゴリAへの申請をお願いする方針としました。