研究チームと研究内容の概略

全地球史を物証に基づいて解読するため,4つの要素からなる方法論的基盤を作りつつ、当面の課題として,

  1. 物理環境の日常的実態と,
  2. A/P境界に対応する2つの巨大イベント(口絵iii)とP/T境界イベント(口絵iv)の実体と原因
を解明する.


とる班:
世界各地の2-40億年前の海底堆積物の発見,組織的収集及びその基礎的記載を行なって一次試料を確保する.地質学的センスのある地質学者で構成.
とけい班:
それらに見られる縞模様を画像データとして記録して,地球宇宙史連続記録テープの刻時マークとして読むための時計を確立する.主として天文学,測地学,年代測定研究者から構成.
よむ班:
この連続テープに記録されている情報を元素組成,鉱物組成,格子欠陥の分析,磁気的特性などの測定,異常含有物と生命の痕跡の探索によって抽出し,これを使って内容と意味を「よむ」.地質学,固体物理学,地球惑星物理学,地球宇宙化学,古生物学など多分野の研究者から構成.
もでる班:
これらの情報を整理解釈するために,物理的にできるだけ忠実な数値モデルを創り,その数値シミュレーションを行なって多圈地球の相互作用を明らかにする.主として大気海洋の物理・化学とマントルダイナミックスの専門モデラーがこれを担当する.

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