最もよくあるエラーは,元となったasteroid.inp, material.inpの改変時に誤字やtabの入れ忘れをしてしまった際のものです.
こういったエラーについては,元となったinputファイルが動く場合には,どこを変えたときにエラーが発生したのかを突き詰めると解決することが多いです.
まずこれを試してみてください.
他のよくある質問とその対処法については以下の通りです.
またテキストにも陥りやすいミスへの注意の記載があります.
これらをご確認ください.
Q. JupyterLabが正しく起動しない.
A.
JupyterLabの起動にはお手元の機材から解析サーバ(an00, an01)への通信ポート番号を指定したsshログインが必要です (iSALE 講習会 配布テキスト-実践編- p.79 参照).
一度解析サーバや計算サーバに入ってからJupyterLabのためのsshを試みていないかご確認ください.
JupyterLabが正しく起動する例:
$ssh -L 9001:localhost:9001 isale00
an00[dot]cfca[dot]nao[dot]ac[dot]jp
(an00のログインメッセージ)
isale-an00:~ isale00$module load anaconda/2 intel
isale-an00:~ isale00$jupyter lab --no-browser --port=9001
(jupyterの起動メッセージ)
[C 16:54:38.355 LabApp]
Copy/paste this URL into your browser when you connect for the first time,
to login with a token:
http://localhost:9001/?token=3579884eef8d86a924a92137d06eaecbf32449b36a96818d
最後のURLを見ると,ログイン時に指定した9001ポートになっていることがわかります.このようにして出てきたURLにブラウザからアクセスすることでJupyterLabが正しく起動します.
JupyterLabが正しく起動しない例:
$ssh isale00an00[dot]cfca[dot]nao[dot]ac[dot]jp (an00のログインメッセージ) isale-an00:~ isale00$ssh -L 9001:localhost:9001 isale00
an00[dot]cfca[dot]nao[dot]ac[dot]jp (an00のログインメッセージ) isale-an00:~ isale00$module load anaconda/2 intel isale-an00:~ isale00$jupyter lab --no-browser --port=9001 (jupyterの起動メッセージ) [C 16:54:38.355 LabApp] Copy/paste this URL into your browser when you connect for the first time, to login with a token: http://localhost:9002/?token=fb69c0f03f3b1b6d71c9d6a9a9ea3970a7dc19a628c3fff4
解析サーバに先にログインしてからポート番号を9001に指定した場合,よく見ると最後のURLのポート番号が9002に変わってしまっています.手元の環境から解析サーバへ開いたポートでJupyterLabを接続できないので,URLにブラウザからアクセスしてもJupyterLabは起動しません.
Q. 計算が終わらない.
A.
まず,output.txt0 等で計算の進み具合を確認してみましょう (iSALE 講習会 配布テキスト-実践編- p.46 参照).
計算が進行しているが,計算時間が長くかかりそうな場合は,高解像度計算用の格子数やTENDまでのステップ数を見直してみましょう.
iSALE2D 実行時に -C オプションを付けることで初期条件の構成までを確認することができます.
この -C オプションを付けた計算が終了しない場合,一部のmaterial.inpのパラメータが不適切な場合があります.
一部のmaterial.inpのパラメータでは,それがiSALEのマニュアルにある定義域内でも,初期の計算が収束せずに反復計算を繰り返し続けてしまうことが確認されています.
これはパラメータの一部をわずかに変更することで解決する場合がありますので,講師にご相談ください.