年報 第12号 巻頭言

巻頭言



 天文シミュレーションプロジェクト(Center for Computational Astrophysics, CfCA)は、おかげさまで2018年3月で大規模並列計算機アテルイ(Cray XC30)を中心とした共同利用計算機システムの5年間の運用を無事に終え、6月からアテルイII(Cray XC50)を中心とした新共同利用計算機システムの運用を開始することができました。アテルイからアテルイIIへ、演算性能は3倍向上しています。新システムでは、また、GRAPE-DR と GRAPE-9 の運用を継続し、計算サーバとファイルサーバの増強も行っています。


 アテルイの最終年度であった2017年度も、この年報に見られるように、多くのユーザが CfCA の共同利用計算機システムを利用し、素晴らしい研究成果をあげたことを嬉しく思います。アテルイではユーザの皆様の協力によって5年間を通して高稼働率と安定運用を実現することができました。新システムでも、すべてのユーザにとって利用しやすく研究成果をあげやすい環境を提供すべく努力を続けていきたいと考えています。新システムによる新たな研究成果を期待しています。

2018年11月22日

天文シミュレーションプロジェクト プロジェクト長 小久保英一郎

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