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地球型惑星形成に関する新たな制約条件の解明

【概要】

近畿大学総合社会学部のソフィア・リカフィカ・パトリック准教授と国立天文台天文シミュレーションプロジェクトの伊藤孝士助教からなる研究グループは、太陽系の地球型惑星である水星・金星・地球・火星の軌道配置や質量分布を解明するため、これまで広く受け入られてきた原始惑星系円盤モデルから出発して惑星が形成されるまでの過程を、詳しい数値シミュレーションで検証しました。その結果、従来言われて来た円盤モデル(例えば「グランド・タック」モデルと呼ばれるものなど)から出発したのでは太陽系の地球型4惑星の形成を十分満足には再現できないことが分かりました。そしてこの結果より、地球型4惑星の形成に対する新たな制約条件(初期の円盤は現在の金星-地球軌道間の狭い領域において大きな面密度を持ち、その内外には低密度の領域を伴う、など)が与えられました。
(2019年10月11日掲載)

重力波天体追跡観測チームの研究者らが文部科学大臣表彰の科学技術賞を受賞

 国立天文台のすばる望遠鏡やスーパーコンピュータ「アテルイ」を用いた研究などで業績をあげた研究チームの研究者が、平成31年度 科学技術分野の文部科学大臣表彰の科学技術賞(研究部門)を受賞しました。受賞者は、国立天文台ハワイ観測所長の吉田道利(よしだみちとし)教授、東北大学の田中雅臣(たなかまさおみ)准教授、スタンフォード大学の内海洋輔(うつみようすけ)物理科学研究員です。
 受賞対象となった業績は「中性子星合体重力波現象の光赤外線対応天体の研究」です。表彰式は、2019年4月17日に文部科学省 (東京都千代田区) にて執り行われました。

ニュートリノや宇宙プラズマのシミュレーション精度が飛躍的に向上 -ブラソフ方程式の高精度数値解法を開発

【概要】

筑波大学計算科学研究センター 田中 賢研究員、吉川耕司講師、海洋研究開発機構 簑島 敬研究員、東京大学大学院理学系研究科/国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構 吉田直紀教授らは、ニュートリノや宇宙プラズマの運動を記述する基礎方程式「ブラソフ方程式」の高精度数値解法を開発しました。ブラソフ方程式は、宇宙に広がる様々な粒子の運動を記述する重要な方程式です。ところが、ブラソフ方程式を用いたコンピュータ・シミュレーションには莫大なメモリ量が必要で、3次元空間での実行は不可能と考えられてきました。今回、高精度数値解法を開発したことにより、現実的なメモリ量でシミュレーションの精度を飛躍的に向上させることができます。この研究成果は2017年11月13日に筑波大学、東京大学よりプレスリリースされました。(2017年12月1日 掲載)

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