XC50のカテゴリAの審査方式の変更について

共同利用計算機利用者の皆様

2021年度の追加募集から、XC50のカテゴリAの審査の方式が少し変わることをCfCA TAC(時間委員会割り当て委員会)からお知らせします。
これまでは審査員が「科学的観点での審査」と「要求資源の妥当性」を鑑みて総合的に点をつける方式でしたが、今回からは科学的観点と計算資源的観点を分けて評価することにします。

以下に変更の背景を説明します。
これまでは計算資源的観点を総合点にどの程度反映させるのかは審査員にまかされておりました。
例えば、カテゴリAに応募しているがカテゴリB+の資源量で十分な場合に総合点を下げるかどうかは審査員が決めておりました。一方でその申請をカテゴリAかカテゴリB+に採択するのかは全体の人数の兼ね合いを見て最終的にTACが判定しますので、こうした判定は一括してTACが行ったほうが合理的です。
また、これまでのやり方では計算資源的観点の審査基準も審査員間でばらつきがあり、軽微な問題でも強く減点されている可能性や逆に深刻な問題が総合点に反映されない可能性も考えられました。計算資源的観点を総合点にどの程度反映させるのかは、審査員がそれぞれ判断するよりも、TACが勘案したほうが公平な評価基準になると考え今回の変更に至りました。

現TACの方針としては、基本的には科学的な観点を重要視したいと考えております。
一方で、要求資源の記述に大きな問題があった場合、大規模計算の経験あるいは研究計画の検討が不十分であったり、研究計画の段階で大きな間違いがあったりする可能性が高いため、計算の実現性の観点から大きく減点されることもあり得ます。このことはご承知おきください。

詳細に関しては以下の情報をご覧ください。
- 採点表記入要項
https://www.cfca.nao.ac.jp/files/saiten_yoko_2021_ver4-1_0.pdf
- 採択統計
https://www.cfca.nao.ac.jp/content/statisticsreport

ご意見ご要望がありましたらお問合せフォームからご連絡下さい。
https://www.cfca.nao.ac.jp/inquiry
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