次期システム決定のお知らせ

天文シミュレーションプロジェクト 計算機共同利用者の皆様

自然科学研究機構 国立天文台 天文シミュレーションプロジェクトの
次期スーパーコンピュータシステムは、
Hewlett Packard Enterpriseの「Cray XD2000」を中心とするシステムに決定しました。

「Cray XD2000」は国立天文台 水沢VLBI観測所に導入され、
2024年(令和6年)12月1日から運用が開始される予定です。
インストールには3ヶ月程度(2024年9月から11月)かかる見通しで、その間スーパーコンピュータは利用できません。
詳しい時期に関しては続報をお待ちください。

Cray XD2000は2種類のCPUが利用できます。
システムAはIntel Xeon CPU Max 9480を使用し、208ノード、1ノードあたり2CPUの構成となります。
システムBはIntel Xeon Platinum 8480+を使用し、80ノード、1ノードあたり2CPUの構成となります。

システムAはメモリバンド幅が重視されており、1ノードあたり3.2TB/sの性能を有しています。
現行のXC50, 1ノードに比べて12.5倍の性能となります。
システムBはメモリ量が重視されており、1ノードあたり512GBを有しています。
現行のXC50, 1ノードに比べて1.3倍となります。

合計としての性能値は以下の様になっています。
総理論演算性能 : 1.99 Pflops
メモリバンド幅 : 764 TB/s
総主記憶容量 : 67.6 TB
計算ノード数 : 288ノード
総コア数   : 32,256コア

また、スーパーコンピュータのインストールと同時期に
スーパーコンピュータ以外の計算機システムのメンテナンスが行われる可能性があること、
これらの運用も増強または発展解消などの形で変更が行われる可能性があることを予めご了承下さい。

ユーザー情報の移行スケジュールやその他次期システムに関する詳細は、順次公開予定です。
今後とも、国立天文台 天文シミュレーションプロジェクトを宜しくお願い致します。

2024/11/29 3.6TB=>3.2TB/sへ修正。タイポでした。