論文出版費用補助

論文出版費用補助制度について

趣旨

国立天文台天文シミュレーションプロジェクト (CfCA) では、利用者各位が本プロジェクトの共同利用機器およびソフトウェア等を利用して得られた研究成果の公表を支援するため、学術雑誌への論文出版費用の補助を行っています。積極的に御利用ください。

補助内容

1) 本費用補助申請を提出する日時に於いて第一著者または責任著者が在学中の場合
  論文1本あたり20万円(日本円換算)を上限に補助を行います。

2) 上記以外の場合
  論文1本あたり10万円(日本円換算)を上限に補助を行います。

但しこれらの金額には別刷代金は含まれませんのでご注意ください。

申請方法

1) 原則として申請者は在学中の第一著者または責任著者としますが、指導教員からの申請も受け付けます。

2) 原則として申請者は論文の第一著者としますが、共著者からの申請も受け付けます。

論文出版費補助の条件

出版費用補助を受けようとする論文は以下のすべての条件を満たしている必要があります。

  • 申請時点で受理通知 (accepted) を受け取っている論文であること。
  • 当該論文の出版に必要な費用の額が正確に確定していること。
  • 当該論文で発表される研究成果が本プロジェクトの運用する機材あるいはソフトウェアを利用して得られたものであることが論文の謝辞に明記されていること。謝辞の文面はこのページの一番下に記載されています。

注意事項

  • 本プロジェクトが負担できる費用はその時々の財政事情に依存して変わる場合があります。また、当該年度の予算が底を付いた場合には年度内の募集を中止させて頂くことがあります。あらかじめ御承知おきください。
  • 論文が掲載される雑誌の種類や論文内容によっては、出版費用の補助を行えない場合もあり得ます。
  • 論文の著者に国立天文台所属の方が含まれる場合には、国立天文台出版委員会へ申請することにより出版費用補助を受けられることが多くあります。この場合にはまず国立天文台出版委員会へお問い合わせください。なお著者の所属機関は論文内の記載に基付いて判断されます。
  • 出版費用の請求先分割を認めない出版社が発行する雑誌に論文を掲載した場合には、個別に御相談ください。
  • 近年は国立天文台全体の予算が逼迫しているため、補助対象者は、本制度による費用補助を受けなければ当該論文を出版できない方に限らせて頂きます。補助内容 1)で申請される場合は、指導教員も財源をお持ちでないことをご確認ください。

申請手順

  • 申請フォームに必要事項を入力してください。その際、論文の受理通知メールのコピーを貼り付けてください。
  • 論文出版にあたり本制度による費用補助が必要な理由を具体的にお書きください(必須記入項目)。
  • 申請が受け付けられると確認のメールが送られますが、これは採択通知ではありません。採択または不採択の通知は 10 営業日以内に改めてお送りいたします。
  • 採択通知が届いたら、そこに記されている指示に従い出版社と連絡を取って出版費用の支払い手続きを行ってください。
  • 支払い手続きが完了して論文が出版されたら、当該論文の電子ファイルを電子メールでお送り頂くか、当該論文が掲載されているウェブページの URL をお知らせください。論文の電子版が存在しない場合には別刷を郵送してください。

謝辞について

本プロジェクトの共同利用計算機を利用して得られた研究成果を学術雑誌等に発表する場合には、以下の文例を参考にして謝辞にその旨を記してください。

 

Cray XC50 を利用した論文での例

Numerical computations were [in part] carried out on Cray XC50 at the Center for Computational Astrophysics, National Astronomical Observatory of Japan.

GPU を利用した論文での例

Numerical computations were [in part] carried out on the GPU system at the Center for Computational Astrophysics, National Astronomical Observatory of Japan.

計算サーバを利用した論文での例

Numerical computations were [in part] carried out on the general-purpose PC cluster at the Center for Computational Astrophysics, National Astronomical Observatory of Japan.

解析サーバを利用した論文での例

Numerical analyses were [in part] carried out on the analysis servers at the Center for Computational Astrophysics, National Astronomical Observatory of Japan.

(旧機材の利用による成果) Cray XC30 を利用した論文での例

Numerical computations were [in part] carried out on Cray XC30 at the Center for Computational Astrophysics, National Astronomical Observatory of Japan.

(旧機材の利用による成果) 中規模サーバを利用した論文での例

Numerical computations were [in part] carried out on the Small Parallel Computers at the Center for Computational Astrophysics, National Astronomical Observatory of Japan.

(旧機材の利用による成果) GRAPE を利用した論文での例

Numerical computations were [in part] carried out on the GRAPE system at the Center for Computational Astrophysics, National Astronomical Observatory of Japan.

 

変更履歴

  • 令和7年2月12日 謝辞文例の一部の修正 (中規模サーバ文例の修正)
  • 令和6年4月22日 補助内容・申請方法・注意事項・謝辞についての修正
  • 令和2年5月31日 謝辞文例の一部の修正 (GPU文例の追加・計算サーバ文例の微修正)
  • 平成28年3月31日 謝辞文例の修正
  • 平成24年4月19日 補助金額上限の変更
  • 平成19年10月24日 一部の規則変更
  • 平成19年5月10日 制定