二回目の「ちょー若手の会」を4月29日、名古屋大で開催します。 「ちょー若手の会」とは, 全地球史解読に集まった学生が企画しているもので、“てっとりばやく異 分野のことも勉強するには、その分野に携わる人に易しく解説してもらうのが一番“と いうコンセプトのもとに、月に一度開催されるお勉強会です。講師の人には専門用語を 使わないように平易な言葉で解説してもらい、聴く方は納得するまでその場で質問する 事により、最先端の研究やその基礎が誰にでも分かるようにします。参加は、「自分は ちょー若手だ!!」と自負する方ならどなたでも結構ですので、気軽におこし下さい。
さあ、以下の解説では訳のわかんないあなた、是非とも参加してみてください。
今回の出し物は、堆積物の縞のパターンからその周期とイベントを読み出すときに用 いようとしている励起存否法という時系列解析の手法について解説します。時系列解析と は、時間を追って計測された波形データの中に含まれる、周期的に変動する波の成分を 取り出すための数学的手法のことです。まずは一般的に時系列解析とはなにかというこ とから始めて、基本的な時系列解析の手法をいくつか紹介し,その中で存否法の特徴を明 らかにしていきたいと思います。
もうひとつは、直接全地球史解読とは関係ありませんが、現在名古屋大で開発中の人 工地震発生観測システム「ACROSS」について紹介します。これは、偏芯したおもり をぐるぐる回して地面を定常的に振動させ、その波を観測して地下の構造探査を行おうと いうシステムのことで、これまでにない画期的な手法です。また、ACROSSで得られ たデータの解析には時系列解析がふんだんに使われますので前半の講義の応用編にもなっ ています。
最後に自己紹介のコーナーでは、せっかくですから参加者のみなさまにも自分の研 究の紹介をしていただきたいと思います。‘サルでも分かる’とまではいかないでしょ うが、OHP 2,3枚で簡単に解説していただいたら結構です。なにとぞよろしくお願いし ます。