天文学特別講義 III 小久保英一郎 冬学期 火・13:00-14:30 惑星系は太陽系だけではなく銀河系に普遍的に存在する。そして星形成に続く 自然な物理過程として形成されると考えられている。ここでは惑星系の構造と 起源について、最新の観測・理論研究の成果を交えながら概説する。学部程度 の基礎的な物理学の知識を前提とする。主な内容は次の通りである。 ●太陽系の構造と運動 ・惑星、衛星、リング ・小惑星、太陽系外縁天体、彗星、隕石 ●惑星系の形成 ・原始惑星系円盤の形成と進化 ・ダストの運動と微惑星の形成 ・固体惑星集積過程 ・ガス惑星の形成 ・小天体系の形成 ・惑星系の安定性 ・居住可能惑星の条件 ・残されている問題 ●系外惑星系の構造と起源 ・灼熱巨大惑星、大離心率惑星 ・系外惑星系の形成シナリオ