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super computer



国立天文台天文学データ解析計算センター
大規模シミュレーションシステムユーザの皆様

既にご存知かもしれませんが、理論懇のメーリングリストに
以下のようなメールが流れました。理論懇メンバーでは
ない方もいらっしゃると思いますので、フォワードいたします。
重複して受け取る方には申し訳ありません。

和田桂一

Subject: [rironkon:00474] super computer
Date: Fri, 24 Oct 2003 15:25:26 +0900
From: Masaru Shibata <shibata@provence.c.u-tokyo.ac.jp>
To: rironkon@th.nao.ac.jp
Reply-To: rironkon@th.nao.ac.jp


理論懇会員の皆様

前回、および前々回の天文学会時の理論懇総会で議論されたように、法人化後
の国立天文台のシミュレーション天文学に関するサポートのあり方がどのよう
になるのか我々にはまだよく知らされておりません。そこで、理論懇運営委員
会にて、「理論シミュレーションワーキンググループ」を立ち上げることが提
案され、現在、須藤靖、柴田大、梅村雅之、羽部朝男、松元亮治、犬塚修一郎、
柴田一成、山田章一、小久保英一郎、和田桂一の10名がメンバーとなっており
ます。このワーキンググループで検討を重ねた結果、今月末に以下の要望書/
質問状を国立天文台台長に送ることを予定しております。添付した文書にも明
記してありますように、わが国のシミュレーション天文学をますます発展させ
るためにも、このような活動は極めて重要です。実際にこのワーキンググルー
プに参加して今後の活動に協力して頂ける方がいらっしゃいましたら、柴田大
(shibata@provence.c.u-tokyo.ac.jp)までご連絡下さい。

また、このワーキンググループメンバーではなくとも、今回の要望書/質問状
は全国の研究者が関心を持っていることを具体的に示すためにも、賛同者とし
て名前を書かせて頂ける方を募集します。広い意味でシミュレーション天文学
に関する研究をされているすべての方に是非とも賛同者となって頂けることを
期待しています。こちらも、同意される方は、柴田大まで所属とお名前を書い
たメイルを10月30日までに是非ともお寄せ下さい。

以上、今回の文書および今後の活動に関してご意見等がありましたらいつでも
ご連絡頂ければ幸いです。

2003年10月24日
理論天文学懇談会 理論シミュレーションワーキンググループ一同


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国立天文台 海部宣男台長

時下ますますご清祥のこととお喜び申し上げます。さて、国立天文台データ解
析計算センターのシミュレーション共同利用では、一方ならぬお世話になり、
我々一同ありがたく感じております。今回は、わが国の天文シミュレーション
の発展に重要な意味をもつ国立天文台データ解析計算センターのスーパーコン
ピュータシステムの将来について、端的な質問と要望をさせていただきたいと
思い、これを差し上げております。

国立天文台天文学データ解析計算センター(以下計算センター)は、スーパー
コンピュータを2006年度にリプレースする予定であると理解しています。来年
度の国立大学、国立大学共同利用機関の法人化に伴い、あらゆる面で先が見え
ない状況ではありますが、理論天文シミュレーションを行っている日本全国の
研究者にとって、次期のスーパーコンピュータシステムへの更新がどのような
方針で行われるかはきわめて重要な問題であると認識しています。我々は、今
年度の天文月報10月号から12月号においてシミュレーション特集を組み、日本
のシミュレーション天文学が成し遂げてきた世界的な研究業績と将来の展望を
自己レビュー的に紹介し、天文学コミュニティ全体に広く理解を得るとともに、
このような研究成果をさらに発展させる必要性を天文学コミュニティのみなら
ずその外部にも訴えています。特に、10月号の記事にありますように、計算セ
ンターのスーパーコンピュータを用いた成果は、国内各大学、および国立天文
台において着実に生み出されており、定常的に1年あたり40から50本の査読論
文として出版されています。これは日本のシミュレーション天文学のレベルの
高さを如実に物語っていますし、それらが国立天文台の活動として国内外に高
く評価されているものと理解しています。

 わが国の天文学研究者の4分の1以上を占める理論研究者にとって、国立天
文台の研究会、客員流動研究システム(教授、助教授、外国人研究員)、天文
台研究員による若手研究者育成などと並んで、スーパーコンピュータシステム
の共同利用は研究そのものを支える位置を占めており、その性能等は研究の成
否を決定するといっても過言ではありません。法人化後の予算については、従
来とはかなり異なる方式が導入されることも予想されており、これをにらんで
我々全国のシミュレーション天文グループも、わが国の天文学の発展の立場か
ら真剣に検討していくつもりです。つまり共同利用を通じて国立天文台外での
シミュレーション研究を推進することはもちろんですが、(i) それらを国立天
文台の成果として内外に十分に伝えていく、さらに (ii) 現在国立天文台が推
進中のいくつかのプロジェクトに対してシミュレーション天文の観点から積極
的に参加し科学的に貢献する、という視点をより強調していくつもりです。
例えば、4次元デジタルプロジェクトなどは理論シミュレーションと観測を結
ぶものであり、前者に関する代表的な成功例ですし、すばる望遠鏡や重力波に
関しては理論・シミュレーションと観測プロジェクトとの緊密な協力が大きな
成果を生んできたことは自明だと思います。これらを念頭において、我々はさ
らなる協力体制を構築させて頂くことを強く希望しております。そのような状
況を考慮したとき、今後の天文台の方針は、我々が何から始めていくべきかを
考える最も重要な境界条件です。そこで、以下に関して現時点でのお考えを率
直にお聞かせ頂きたいと思います。

(1)法人化後の天文台の役割について、一部には、大学共同利用の機能を縮
小してでも大プロジェクト実現を目指す組織へとの考えもあるやに聞いていま
す。理論コミュニティとしては、このような組織には必ずしもなじむものでは
ありません。むしろ、全国大学共同利用機関という機能を発展させて、法人化
後もわが国の天文シミュレーション研究を一層推進するセンター的な役割を担
って頂けることが、結局は将来の大プロジェクトを科学的に支えるという意味
において理論サイドから最も効率的な協力関係となりうるものと考えいます。
このような理論コミュニティの要望に対してどのようにお考えでしょうか。

(2)計算機の性能に関して、スーパーコンピュータシステムの性能アップを
狙って、最大限の努力を国立天文台内外で共同の運動として進めてゆく必要が
あると考えていますが、次期のコンピュータシステムへの更新は具体的にいつ
頃を予定しておられるのでしょうか。また具体的に予算の問題として、ALMA計
画をはじめとして、他の国立天文台の計画のために、来年度以降のコンピュー
タに関する予算が大幅に削減されるという案、および次回リプレースの際に、
現在の三鷹スーパーコンピュータシステムの予算が削減されるという案が議論
されていると仄聞しておりますが、これらは事実なのでしょうか。

(3)我々シミュレーション天文グループは、国立天文台と協調して、スーパ
ーコンピュータシステムの性能アップのためにリプレースの計画立案段階から
関与しながら最大限の努力をしたいと考えています。その目的のために、今回
理論天文学懇談会のもとに「理論シミュレーションワーキンググループ」を立
ち上げました。今後は、このワーキンググループを通じて国立天文台スーパー
コンピュータシステムに関する要望等を伝えるとともに、可能な限りの協力関
係を構築していきたいと考えています。このような我々の要望を、国立天文台
の今後の方針策定に関する正式のチャンネルとして了解しそれを活用して頂け
るでしょうか。

実は、今年2月にも今回と同様の主旨の要望書を理論天文学懇談会運営委員長
名でお送り致しましたが、内容がやや具体性を欠いていたためでしょうか、残
念ながら回答を頂いておりません。したがって、今回はあえて踏み込んだ質問
にしたことをご理解下さい。この件に関しては、日本全国の天文シミュレーシ
ョン研究者の関心がますます高まっており、12月3、4日の計算センターユーザ
ーズミーティング、および1月6日からの理論天文学懇談会シンポジウムで十分
な時間をとった議論が予定されています。そのため、11月末日までに是非とも
ご回答くだされば幸いです。

繰り返しになりますが、我々は現在の理論シミュレーション研究を進めること
によって、それ自身の成果はもちろん、国立天文台の観測プロジェクトに対し
ても多面的な貢献をすることで、わが国の天文学研究の一層の発展を最大の目
的とすべく、今までにまして強い協力関係を構築し続けることを祈願してやみ
ません。


2003年10月31日

理論天文学懇談会 理論シミュレーションワーキンググループ

東京大学    須藤 靖 (発起人) 、柴田 大(発起人)
早稲田大学  山田 章一 (理論天文学懇談会委員長)
北海道大学  羽部朝男
筑波大学    梅村 雅之
千葉大学    松元亮治
京都大学    柴田一成、犬塚 修一郎

賛同者

A大学 
B大学 
C大学 
D大学 
E大学 
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小林信夫
国立天文台 天文学データ解析計算センター
TEL 0422-34-3760  FAX 0422-34-3840