〇ネットワーク
(1) 2005 年度の活動報告
・Firewallシステムの入れ換え
国立天文台に対する台外ネットワークからの攻撃が増加しており、機能的に
対応手段の無い既存のFirewallシステムが頻繁に停止状態に追い込まれるよう
になったため、Firewallシステムおよびその冗長化装置を新しく動作が軽快な
装置へと交換した。これにより全体の安定性が回復した。
・コアルータの冗長化
KTnetのコアルータ装置が故障した場合に備えて冗長化として Foundry社
RX-8を導入した。
・メール環境の改善
これまでメール添付型のウィルス侵入をメールサーバにて排除していたが、
加えてSPAMメールを判別する装置 CipherTrust社IronMailを導入した。これに
より急速な勢いで増加傾向にあるSPAMメールへの対策を開始した。
(2) 2006 年度の活動予定
・北研究棟の改修への対応
北研究棟の改修工事に合わせて、仮設プレハブへのネットワークの敷設と、
改修後の北研究棟のネットワーク再構築を行なう。
・Firewallシステムの強化
2005年度に移行したFirewallシステムは台内の通信量が増えた際の挙動に不
審な点があり、さらにシステムを見直して、耐攻撃性、現実のアプリケーショ
ンに対応した柔軟性および可用性、に優れたシステムに入れ換える。
・コアルータの機能移行
コアルータ機能のメインの装置を現行ルータから新装置へと比重を移してい
く。
・ディレクトリ管理システムの構築
職員のリモートアクセス権の管理やメーリングリストの効率的な運用をはか
るため、ディレクトリ管理システムの構築を行なう。また、全台的な計算機シ
ステムの再編成に合わせて、各システムのユーザアカウント管理の一元化の可
能性を検討する。
・その他
次期システムへのリプレースにむけて、仕様の検討を行なう。
SPAMメールは増加する一方であり、メールサーバ群の安定性強化対策を行なう。
大セミナー室、大会議室のIPのTV会議装置が老朽化が著しく、更新の必要が
あるためシステム全体を見据えての検討を行なう。