========================================================================= ADAC 理論シミュレーション論文調査のまとめ ・情報源 - 毎年発行される天文学データ解析計算センター年報 - 提出された論文別刷(年報に収録) - 大規模シミュレーション(VPP/GRAPE)利用申込み - 研究員によって毎年5月頃行われる論文調査の過去のデータ - tennet, rironkon ML での告知による自己申告データ - その他 ・調査方法 - 利用者のメールアドレスが分かる場合は直接問い合わせ - それ以外の場合は地道に ADS 等で検索 * ADS で検索の際には Databases to query に Astronomy/Planetary だけでなく Physics/Geophysics にもチェックする必要がある + そうしないと地惑系雑誌,Phys. Rev. E などが洩れる + 出力が膨大になるので,洩れのないように注意する * 申請代表者以外のメンバーについても資源を利用して論文を書いている 場合が少なくないので(特に学生),グループメンバーについても調べる * 申請代表者が学生でも,論文を指導教官が筆頭で書く場合があるので注意 - 雑誌によっては WWW 上で論文を Keyword 検索出来る場合がある * 例えば UNIVERSITY OF CHICAGO PRESS の雑誌 (AJ, ApJ, ApJL, ApJS, PASP) は WWW 上で論文内検索が可能 Search UCP Astronomy Journals: http://www.journals.uchicago.edu/ApJ/search_text.html - 論文が html 化されて公開されている場合も調査を効率化出来る場合がある * wget 等で html 版を DL e.g. # wget -r -l 5 -A.html http://..... * DL した html ファイルを検索 + 例えば矢作日出樹氏作のスクリプトが利用可.keyword は追加可能 http://hera.mtk.nao.ac.jp/~arakida/adac/paper_survey.pl - 論文が WWW 検索出来ない,または html 化されていない場合は地道に pdf,ps ファイルを見るしかない. * 計算センターの計算資源を使った旨 Acknowledgement に書かれているか * 書かれていない場合は PDF を Acroreader 等で本文検索 + Scan した PDF の場合,検索出来ない場合がある * それでも何の記述もない場合は,論文をざっと読んで振り分けるしかない - 計算資源のカテゴリー判別 * 著者名や論文タイトルから判断が容易な場合も多い * Acknowledgement または本文内での記載からキーワードを探す * 著者名やタイトルから判別が難しい場合は直接論文の内容を見て判断 - 論文が電子化されていない場合は,製本雑誌で確認するしかない - ジャーナルサイトで電子的に閲覧出来なくても,場合によっては e-print に manuscript が上がっている場合がある - 論文の被引用数は ADS 等で地道に拾う * ADS では引用している論文が被引用数にカウントされていない場合がある * 分野(例えば宇宙論,高エネルギー物理学等)によっては ADS よりも SPIRES-HEP のほうが被引用数のカウントが正確な場合がある http://www.yukawa.kyoto-u.ac.jp/spires/hep/ - 計算資源を用いた顕著な成果 * Nature/Science 掲載論文 * 被引用数の多い論文 + 今回は被引用数80以上(すばるの最大被引用数)を抽出 - 学位論文の調査は自己申告がないとかなり厳しい - 今回の調査で判断基準とした事項は以下の通り * 学位論文を提出したと思われる年から数年以内にジャーナルに 論文が掲載されているか(筆頭著者が指導教官の場合も含む) * 学位論文提出後に,修士なら博士へ進学しているか,博士なら PD 等になっているか * 所属研究室の HP 等に該当すると思われる論文がリストされているか - 今回の集計処理は全て awk で行った * データはテキストファイルに必聴著者順にソート ・今後の課題(と思われる事) - VPP/GRAPE は利用申請から,かなり検索出来るが,一般共同利用 WS を 用いて出版された論文を如何に発掘するか? * おそらく大量に存在する * 成果報告書のように大袈裟でなくてよいので,毎年の更新手続きの際に 前年度の成果論文等を書き込んでもらうようにする * アカウントを更新しない場合はどうするか問題だが - 今後またこのような調査をする場合,tennet, rironkon 以外に ML にも アナウンスする必要があるかも * 例えば oml 等 + 地惑系の計算資源の利用者も少なくない - 計算資源を用いた学位論文を正確にカウントするための対策が必要 * 年代を遡るほど調査は困難になる * 理論懇が何年かに一度まとめている「日本の理論天文学」が役立つかも + 最近の学位論文が記載されている + 出来れば最新版だけでなく過去のものもあればなお良いはず - 被引用数のアップデート * 現状では地道に行う以外に手がない * 出来ればスクリプト等で再抽出出来れば良い =========================================================================