新しい単位: 赤方偏移 (z)
今世紀に入って天文観測の技術が進むにつれ、遠くの銀河ほど
高速で私達から離れていっている
ことがわかりました。私達から離れて行く天体が発する光は赤っぽく見えます。
大きな速度で離れていっているほど、つまり遠い銀河からの光ほど元の
光に比べた赤っぽさは強くなります。従って「光の赤っぽさ」を距離
の目安にすることができ、これをz(赤方偏移と呼びます)で表します。
z =(ずれた分)/(元の波長)
zをきちんと数字で表さないのは、実はzを距離に直す時の規則がよく分かって
いないからなのです。宇宙の広がりはほとんど無限であり、天文学の知識はそ
のほんの一端を見ているに過ぎません。
単位 z で表わされる世界とはどのようなものなのでしょうか。