XC30システム共同利用ユーザ募集要項
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はじめに
利用申請
- 共同利用申請書・推薦書
募集要項
- 1. 共同利用概要
- 2. 申請資格と提出書類
- - 提出ファイルに関する注意点
- 3. 利用カテゴリ
- 4. 大規模実行
- 5. 学生枠
- 6. 審査
- 7. 利用期間とカテゴリの変更について
- 8. 申請の締め切り と 審査結果の通知
利用者の責務
その他
はじめに
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本プロジェクトでは、天文学および関連分野の大規模理論シミュレーションによる研究推進のための理論ピーク性能約1PFlopsの並列計算機システムCray XC30システムを2014年10月1日より運用してします。
このページでは、このXC30システムの利用申請方法について説明しています。
XC-S, A, B, MDへ学生が応募する際には指導教員の推薦書が必須となりました。学生の方はこちらを一読ください。
申請時には学生であり利用開始時には学生でない、或いは、申請時に学生でなく利用開始時に学生であるという場合にも推薦書が必要です。
なお、重力多体問題専用計算機 GRAPEならびに計算サーバシステム等の利用申請は別途行って下さい。
Cray XC30 | 大規模な並列計算用。 |
GRAPE | 重力多体問題専用。 |
計算サーバ | 小規模・非並列型ではあるが、長時間を要する計算用。 |
利用申請
XC-Trialへの新規申請を随時受け付けております。
本システムの利用を希望する方は下記の募集要項を熟読の上、その内容に従って共同利用申請書を作成し、利用申請のページから提出して下さい。
利用申請のページヘのアクセスはログインの上、上部メニューからお願いします。
申請の際には以下の利用申請書をご利用下さい。
利用申請書はLaTeXまたはMicrosoft Wordで作成した後にPDFに変換した上で、単一のPDFファイルとして提出して下さい。
推薦書は利用申請書とは別ファイルにて、指導教員の方からご提出ください。
なお、本システムの利用者として採用された方はこちらに記載されている責務が発生します。
申請書類 | LaTeX | Word | ||
利用申請書(日本語) | ||||
Application form (English) | ||||
XC-Sカテゴリ用 利用申請書(日本語) | ||||
XC-S Application form (English) | ||||
利用申請書記入例 | ||||
指導教員推薦書* | ||||
並列化効率の算出方法 |
* 学生は指導教員推薦書が必須です。学生からの申請に推薦書がない場合には、XC-Trial以外の審査はなされません。
学生の方でもXC-Trialの申請では推薦書は必要ありません。
募集要項
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本システムはスカラー型並列計算機Cray XC30を中心として、解析用サーバおよびデータ領域等から構成されています。
本システムの利用を希望する方は申請書を期限(下記参照)までに提出してください。
本システムの詳しい構成についてはこちらを参照してください。
申請書は審査委員会(委員名は非公表)によりその科学的内容・計算目的・計算手法等について審査され、国立天文台理論専門委員会配下の計算機運用小委員会によって採否が決定されます。
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利用申請資格についてはこちらをご覧下さい。
- 利用申請書のファイル名には全角文字と半角カタカナ、一部記号および空白(全半角問わず)は使用できません。
必ず、半角英数字のみを使用して下さい。 - 投稿できるファイルサイズの上限は 2 Mbyte となっています。
資格を満たさない場合、申請およびシステムの利用はできません。
利用申請書はこちらをお使い下さい。
なお、学生の方が申請される場合は「指導教員推薦書」の提出を指導教員に依頼してください。
利用申請書への記入が完成したら単一のPDFファイルに変換した後、提出して下さい。
推薦書は利用申請書とは別ファイルとして、指導教員の方からご提出ください。
利用申請書ファイルの提出が完了すると、記入されたメールアドレス宛に利用申請書を受け付けた旨のメールが自動的に送られます
(ここで送られるメールは採択の可否に関するものではありませんので御注意下さい)。
もしも利用申請書ファイルを提出してから 3 営業日を経過しても受け付け確認のメールが届かない場合には、誠にお手数ですが以下のページよりお問い合わせ下さい。
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〒181-8588 東京都三鷹市大沢2-21-1
自然科学研究機構 国立天文台 天文シミュレーションプロジェクト
※ クリックすると、各種問い合わせフォームへと移動します。
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各機器には利用可能リソースの量によって以下のカテゴリを設けます。
カテゴリはXC-S, A, B+, B, MD, Trialの6つです。申請者はXC-S, A, B, MD, Trialから希望するカテゴリを指定して申請する必要があります。
XC-B+はXC-AとXC-Bの中間に位置するカテゴリとして2016年度に新設されました。
XC-Aカテゴリに応募して採用に漏れた申請者の上位者をXC-B+として採用します。申請の段階でこのカテゴリを指定することはできません。
各カテゴリで利用可能なキューは以下の通りです(XC-Sについては4.大規模実行を参照してください)。
ただし、申請カテゴリで利用できる最大の計算機資源が申請内容に合致していない場合は申請が認められないか、もしくはより小さいリソースのカテゴリで採択される場合がありますので、ご注意ください。
XC-S、XC-A カテゴリで採択されたユーザはユーザーズミーティングでの口頭発表が義務付けられています。
なお、各カテゴリで利用できる計算機資源は利用状況を考慮して随時変更することがあります。
Largeキュー
このキューは各カテゴリごとに以下の設定値でジョブを実行できるキューです。
カテゴリ | XC-A | XC-B+ | XC-B | XC-MD | XC-Trial |
キュー名 | Large-A | Large-B+ | Large-B | Large-MD | Large-T |
最大同時利用可能コア数 | 12000 | 2064 | 1296 | 672 | 144 |
単一ジョブ最大コア数 | 12000 | 2064 | 648 | 336 | 144 |
最大同時実行数(括弧内は混雑した場合の値) | 10(1) | 10(1) | 10(1) | 10(1) | 5(1) |
継続時間 | 8 hour | 8 hour | 8 hour | 8 hour | 4 hour |
Bulkキュー
このキューは各カテゴリごとに以下の設定値でジョブを実行できるキューです。
Largeキューと比べ、最大同時利用可能コア数が少ないかわりに、混雑した場合にも最大同時実行数が変わらないのが特徴です。
カテゴリ | XC-A | XC-B+ | XC-B | XC-MD |
キュー名 | Bulk-A | Bulk-B+ | Bulk-B | Bulk-MD |
最大同時利用可能コア数 | 2400 | 960 | 480 | 240 |
単一ジョブ最大コア数 | 528 | 288 | 144 | 72 |
最大同時実行数 | 10 | 10 | 10 | 10 |
継続時間 | 8 hour | 8 hour | 8 hour | 8 hour |
Shortキュー
このキューは各カテゴリごとに以下の設定値でジョブを実行できるキューです。
Largeキューと比べ、最大同時利用可能コア数は大きく、最大同時実行数,継続時間は小さく設定されています。
主にコードの並列化効率,スケーリング等を調べるために使われることを想定されています。
カテゴリ | XC-A | XC-B+ | XC-B | XC-MD |
キュー名 | Short-A | Short-B+ | Short-B | Short-MD |
最大同時利用可能コア数 | 12000 | 4128 | 2064 | 2064 |
単一ジョブ最大コア数 | 12000 | 4128 | 2064 | 2064 |
最大同時実行数 | 1 | 1 | 1 | 1 |
継続時間 | 1 hour | 1 hour | 1 hour | 1 hour |
(注)
「同時利用可能最大コア数」とは、一人のユーザが同時に実行するジョブで使用しているコア数の合計の最大値です。
例)同時利用可能最大コア数が2400の場合、最大で、2400コア使用のジョブ1本、あるいは1200コア使用のジョブ2本、を実行できます。
同時に実行できるジョブ本数には上限を設けます(例: 800コアx4本、ジョブをサブミットしても、3本までしか同時実行されない、など)。
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XC30の運用では、月一回程度の頻度で行なわれるXC30の全ノードを用いた大規模実行
の利用申請を募集いたします。
本申請が受理されると、ほぼ毎月実施される定期保守作業直後にXC30の全ノードを最
長で48時間、占有できるキューを利用できます。
複数月に分けての実行(例えば2日間×5回など)を希望する場合は、希望される実施
回数や総実行時間などの情報を利用申請を行う前に問い合わせフォームよりご連絡ください。
また、障害等によりXC30が停止した場合、停止時間以外の計算時間の補填は行っておりませんので、
こまめにダンプファイルを出力するなどの対策をお願いします。
成功失敗に関わらず、すべての大規模実行利用が完了してから30日以内に報告
書の提出をお願いするほか、ユーザーズミーティングでの口頭発表も必須となります。
上記利用カテゴリの内、XC-Sカテゴリへの申請が大規模実行の利用申請に対応します。
大規模実行の利用を申請される利用者の方は、
通常のXC-A,B,MD,Trialカテゴリとは別にXC-Sカテゴリへの利用申請を行なっていただく必要があります。
この大規模実行の利用はコード開発や実行をサポートする方を含めた複数人での申請も可能となっております。
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大規模理論シミュレーションの経験の少ない大学院生のために学生枠(XC-MD)を設けます。
過去の実績や準備状況よりも、着想・研究の意義・将来性らに観点を置いた審査を行います。
申請者は指導教員に申請課題についての「推薦書」を書いて頂く必要があります。
申請を行う前に、指導教員メールアドレスがアカウント情報に記入されていることを確認して下さい。
申請者が申請後、締切の期日までに指導教員から別途提出して頂く必要があります。
指導教員から推薦書が提出されない場合は申請されたカテゴリでの審査を受けることができません。
なお、学生の方でもXC-AやXC-Bに応募することは可能です。その場合でも指導教員推薦書を必要とします。
XC-A、XC-Bで不採択であった場合でも、XC-MDの基準に達していると計算機運用小委員会で判断されれば、
XC-MDで採択されます。
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審査項目は以下の5つです。
- 研究意義
大型数値シミュレーションによって得られる成果の学術的意義が大きいものであるか? - 独創性
研究課題の目的、方法などに新しい視点や独自性が導入されているか? - 研究計画
研究計画が良く練られ、本年度中に所期の成果が達成できると期待できるか? - 準備状況
大型数値シミュレーション用コードの準備が十分に行われているか?(評価にあたっては必要なCPU時間、ベクトル演算率、並列加速率などが考慮される) - 研究遂行能力
期間内に申請者が研究を遂行できることが期待できるか?(「関連する過去の研究課題の成果」や「指導教員推薦書」などが考慮される。)
XC-S, A, B, MDカテゴリは、上記の5項目について審査委員会による評価が行われます。その後、レフリーからの評価書に基づき国立天文台理論専門委員会配下の計算機運用小委員会において採択の可否が決定されます。
XC-B+カテゴリは、XC-Aカテゴリに応募して採用に漏れた申請者の上位者を採用します。
XC-Trialカテゴリは、国立天文台天文シミュレーションプロジェクト長が上記の審査項目(ただし「準備状況」を除く)を考慮して審査を行い、その採択の可否が決定されます。
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申請が採択されると申請当該年度末までXC30システムが利用できます。
(例. 平成27年4月に利用申請を行い採択された場合には、平成28年3月末日まで利用可能となります)。
ただし、利用申請資格を満たさなくなった場合は利用期間内であってもXC30システムを利用できなくなります。
年度の途中でXC-A,B,MDカテゴリを使用したい場合、もしくは現在の採択カテゴリから変更を希望する場合(例えばXC-BからXC-Aなど)は改めて8月頃に行なわれる追加申請に応募してください。
翌年度にも継続して年度当初(4月1日)からの利用を希望する場合には、所定の時期に改めて翌年度向けの利用申請を行ってください。
申請の期日は年度ごとに異なります。詳細については本プロジェクトより電子メールやウェブ上での広報が行われますので、そちらを参照してください。
なお本年度用の利用申請と翌年度用の利用申請を同時に一通の利用申請書で行うことは出来ません。
それぞれの年度について利用申請書を作製し、個別に提出して下さい。
2017年8月24日(木) 11:00 AM JST (XC-Trialは随時申請できます)
次年度利用のための随時申請の審査結果は、3月末にユーザー情報画面に記載されます。
随時申請(XC-Trial)は随時申請できますが、下記に注意してください。
年度内利用のための随時申請の審査結果は、利用申請書受付後 10 営業日以内にログイン時に表示されるユーザー情報画面に記載されます。
次年度利用のための随時申請の審査結果は、3月末にユーザー情報画面に記載されます。
また、次年度4月1日からの利用を希望される場合には、2月末日までに申請を済ませてください。
それ以降に行われた場合には4月1日からは利用できない場合があります。
アカウントおよび国立天文台外部からのネットワーク接続に関する連絡は受理通知送付後に行います。
利用者の責務
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本システムの利用者として採用された方はこちらに記載されている責務が発生します。
その他
- 本募集に関連して提供された各個人情報は本プロジェクトが責任を持って管理し、申請書の審査、採択・不採択結果の通知、および各種の事務連絡にのみ利用します。
- 本プロジェクトの共同利用計算機システムの利用に当たっては、不慮の事故等による利用者プログラムおよびデータの破損・消失、およびプログラム実行結果やその遅延等により利用者が受け得るいかなる損害についても一切の補償・保証を行うことが出来ません。あらかじめ御了承下さい。
- 本プロジェクトでは利用者各位の研究成果公表を促進するために論文出版費用補助制度を運用しています。この制度の詳細についてはこちらを御覧下さい。